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2024年12月27日
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なに食べたい?

2014年03月09日
どうも。
ニッパー買ったついでにBBビルドストライクも買った私です。
ええ、まだ何も組み立ててませんとも。
(なんで買ったの?)

なんかもう2月ぐらいから仕方ないので増税前に財布の紐を緩ませようと決意した瞬間
全然関係のない無駄なモノを買ってしまっているという不思議。
あれな、増税前ってホンマ悪魔の言葉やでぇ…_(:3 」∠)_


たくさん拍手ありがとうございましたーw


前回に引き続き、携帯内のSSS出し。
バウ戦終わったあとのアルガス騎士団です。

確かすっげー寒い日が続いたときに仕事帰りにチャリこぎながら
自分が陥った状況をつらつら書いたのだったと思う。
ので、わたしが食べたかったものばかりという文章。
って、それSSでも何でもなくてただの煩悩の吐き出しやないかいッ!!
(セルフツッコミ)




氷の洞窟。
その名のごとく、洞窟内は全て厚く閉ざされた氷である。
そこを進むアルガス騎士団一行の瞳は若干死んでいた。

理由など1つ、心身共にキツいのだ。
底冷えどころの話ではない。
とにかく芯から寒かった。


「……シチューが食いてェ…」

ぽつり、とそう呟く。

いや呟いたのではない、口から出たのだ。
だが発したダブルゼータの表情は何一つ変わっていない。それどころか皆眉一つピクリとも動かさない。
うっかり口にチャックをし忘れた彼はそのまま壊れたスピーカーの如く、同じ音量同じトーン無表情無感情で頭に浮かんだものをすらすらと続けた。

「食堂のでかい寸胴でたっぷり煮込んだの。牛肉の塊がトロットロになるまで煮込んであって、フォークぶっ刺したら繊維が解れるぐらいがいい」

いつもならよだれの一つも出ようものが何も出ず、それどころか腹すら鳴らない状況で美味しいものを口に出してゆく。
すっかり機能落ちした頭の残量分は食べ物に占領されてしまっていた。

寒さは今や、彼らの機能を戦闘時以外は必要最低限に落としていた。
つまりは外敵感知と生命活動の維持及び急いでこの洞窟での任を終え外に出る事が機能の9割であり、その他の機能はオンオフが些か怪しい。所謂、本音だだもれ状態、である。

「ゼータは何食いたい」
「俺はポトフだな。コンソメがきいた野菜たっぷりのヤツ。ベーコンでも良いが、今はソーセージがいい」

ちらりとも視線を動かさずに聞けば、さらりと返事が返ってくる自体こそがのっぴきならないほどの精神的余裕の無さの現れである。
もはやツッコミするのも面倒臭い。ダブルゼータからざらざらと滑り出たどうしようもない欲望は皆に感染して溢れ出してゆく。

「アムロ殿は?」
「…僕は…煮込みハンバーグかな…。ハンバーグは中くらいの大きさで、酸味のあるトマトで煮込んであるのが好きだ…今欲しいのはデミグラソースだけど」
「あぁー、それも良いなぁ…ニューは?」
「………コーンポタージュ。皮無しコーンのやつ」
「定番だが鉄板だなぁ」

ニューまでも答えて、食べたいものの質問は此処で一旦幕を降ろす。
結局のところ、全員が欲しいのは飲み込めば胃の腑の奥からしみじみと全身へ染み渡るような温かさのある食べ物だった。
しかも想像は食感までも口の中に再現する始末である。


こんな極寒の氷の洞窟まできて。(しかも実は二回目である!)
寒さに耐え忍んで、極限状態に陥りつつひたすら進んで。
温かな食べ物に感覚を占領されるなど。

不毛である。
全くもって、不毛である。

「…もう女神の泉の近くだから…さっさと行ってケープで戻ろう。で、今日はもう宿に入ろう」
「「「賛成」」」

アムロの意見に異議もなく、揃って同意の返事を返すと全員再び口を閉じた。
気休めのカイロも温かいんだか冷めてきたんだかも分からず、ただざくざくと歩を進める。

そういやユイリィ姫もよくやるよな、と性懲りもなく口を開いたダブルゼータの脳天へ容赦なく落とされた杖の音が氷の洞窟にこだましたのであった。



温かいご飯が恋しい!



ちなみにバウ砦のクリア前に行って、マジで2回往復やらかしたのはわたしだ。

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